Lesson 42: ~の...が~(所有格) - 関係代名詞 whose
Lesson 42 です!関係代名詞の主格、目的格と順調に進んできましたね。 今回は、関係代名詞の「所有格(しょゆうかく)」、「whose」を学びます。 「whose」は「~の…が~」という形で、先行詞の「所有物」や「関係するもの」について説明するときに使います。
所有格の関係代名詞「whose」
「whose」は、先行詞が「人」でも「物」でも使えます。(ただし、物が先行詞のときは「of which」を使うこともあります。これは少し難しいので、まずは「whose」を覚えましょう。) 「whose」の後ろには必ず名詞が来て、「whose + 名詞」で一つの塊になり、これが関係詞節の中で主語になったり目的語になったりします。
私たちのルールでは名詞は代名詞が基本ですが、ここでは「whose book (その本)」のように、所有される対象として具体的な名詞「the book (その本)」を一時的に使います。先行詞は「the man」とします。
例文を見てみよう: I know the man whose book I take.
元の2つの文:
- I know the man. (私はその男の人を知っている。)
- His book is new. (彼の本は新しい。) または、 I take his book. (私は彼の本を取る。)
「彼の本」という所有関係がポイントです。今回は「私が彼の本を取る」という文と繋げてみましょう。 「whose book」が関係詞節の中で「take」の目的語になります。
I know the man whose book I take.
分解してみると…
- I know the man (私はその男の人を知っている) → 主節
- whose book I take (私がその本を取る) → 関係詞節
- whose (その人の) → 関係代名詞・所有格 (the man の所有を表す)
- book (本) → whose に続く名詞
- I (私が) → 関係詞節の主語
- take (取る) → 関係詞節の動詞
- (「whose book」全体が「take」の目的語)
これで「私は、私がその本を取る(ところの)その男の人を知っている」という意味になります。 少しややこしいですが、「whose book」で「その人の本」という塊を作り、その本を「私が取る」と繋がっているイメージです。
✨ ミラクル先生のちょっと一言:「whose + 名詞」の役割 ✨
「whose + 名詞」の塊は、関係詞節の中で様々な役割を果たします。
- 主語になる場合:
例: I know the man whose book is on the table. (私は、その本がテーブルの上にあるその男の人を知っている。)
この場合、「whose book」が「is on the table」の主語になっています。 - 目的語になる場合: (今回の例文ですね!)
例: I know the man whose book I take. (私は、私がその本を取るその男の人を知っている。)
「whose book」が「I take」の目的語です。 - 補語になる場合や、前置詞の目的語になる場合などもありますが、まずは主語・目的語になるパターンをしっかり押さえましょう。
先行詞が「物」の場合の whose:
「whose」は先行詞が物の場合にも使えます。
例: I see a house whose roof is red. (私は、屋根が赤い家を見る。)
この場合、「a house」が先行詞で、「whose roof (その家の屋根)」が関係詞節の主語になっていますね。
「of which」を使った言い換え (例: a house the roof of which is red. / a house of which the roof is red.) もありますが、少し堅い表現なので、まずは「whose」で慣れるのが良いでしょう。
所有格の関係代名詞「whose」、少し手強い相手かもしれませんが、使いこなせると表現の幅がぐんと広がりますよ! 「whose + 名詞」の塊を意識するのがポイントです。