Lesson 41: ~を...する人/物(目的格) - 関係代名詞 whom, which, that
Lesson 41 です!前回は関係代名詞の「主格」を学びましたね。「~が…する」と関係詞節の中で主語の働きをするものでした。 今回は、関係代名詞が関係詞節の中で「目的語」の役割を果たす「目的格(もくてきかく)」の用法です。「~を…する」という部分の「~を」にあたります。
目的格の関係代名詞:whom, which, that
- whom: 先行詞が「人」の場合に使います。(現代英語では、特に話し言葉では「who」もよく使われます。)
- which: 先行詞が「物」や「動物」の場合に使います。
- that: 先行詞が「人」でも「物/動物」でも使えます。
ここでも先行詞は「the man」「the thing」を使い、私たちの基本ルールに沿って例文を作ります。
先行詞が「人」の場合 (whom / who / that)
元の2つの文:
- I know the man. (私はその男の人を知っている。)
- I see him. (私は彼を見る。)
これらを一つにすると… (関係詞節 I see [ ] の [ ] に目的語が入る)
I know the man whom I see.
I know the man who I see. (口語的)
I know the man that I see.
「私は、私が見るその男の人を知っている。」
「whom/who/that」が関係詞節「I see ( )」の中で動詞「see」の目的語(himの代わり)になっています。
先行詞が「物」の場合 (which / that)
元の2つの文:
- I have the thing. (私はその物を持っている。)
- I take it. (私はそれを取る。)
これらを一つにすると… (関係詞節 I take [ ] の [ ] に目的語が入る)
I have the thing which I take.
I have the thing that I take.
「私は、私が取るその物を持っている。」
「which/that」が関係詞節「I take ( )」の中で動詞「take」の目的語(itの代わり)になっています。
✨ ミラクル先生のちょっと一言:目的格の関係代名詞は省略できる! ✨
今回学んだ目的格の関係代名詞 (whom, which, that) は、実はよく省略されるんです! これはとっても大きなポイントですよ。
例えば、
- I know the man I see. (← whom/who/that が省略)
- I have the thing I take. (← which/that が省略)
このように、関係代名詞がなくても、先行詞の後ろに「主語 + 動詞」が続いていれば、「ああ、ここには目的格の関係代名詞が隠れているんだな」と理解できるようになるのが目標です。
ただし、注意点!
- 主格の関係代名詞は原則として省略できません。(Lesson 40で学んだもの)
- 関係代名詞が前置詞の目的語になっている場合 (例: the man to whom I spoke)、その前置詞が関係代名詞の前にあるときは省略できません。(この形はまた後で詳しく学びます。)
目的格の省略は、会話でも書き言葉でも非常によく出てくるので、慣れていきましょう! 省略されていることを見抜くのがコツです。
関係代名詞の目的格、そしてその省略。少し難しく感じるかもしれませんが、これが分かると読める英文の幅が一気に広がりますよ!