Lesson 31: 不定詞の発展 - (原形不定詞、意味上の主語など)
Lesson 31 です!不定詞の基本的な使い方(名詞的、形容詞的、副詞的)はバッチリですか? 今回は、不定詞のもう少し進んだ使い方、「原形不定詞(げんけいふていし)」と「不定詞の意味上の主語(いみじょうのしゅご)」について学びます。
原形不定詞ってなあに?
原形不定詞とは、「to」が付かない、動詞の原形だけの形をした不定詞のことです。 これは、特定の動詞(「使役動詞」や「知覚動詞」と呼ばれるもの)の後ろで使われます。 使役動詞は「(人)に~させる」、知覚動詞は「(人/物)が~するのを見る/聞く」といった意味の動詞です。
ここで新しい動詞を使います。使役動詞の代表として「make (~させる)」、知覚動詞の代表として「see (~を見る)」を使いましょう。 そして、目的語には前回SVOOで使った「him (彼に/彼が)」を使います。 私たちのルール「動詞は基本take」もここで活かします。「彼がそれを取るのを~」という形になります。
使役動詞 + 目的語 + 原形不定詞
I make him take it.
「私は彼にそれを取らせる。」 (make + 人 + 動詞の原形) 「him」が「take it」という動作をするように「私」が仕向ける、という意味ですね。
知覚動詞 + 目的語 + 原形不定詞
I see him take it.
「私は彼がそれを取るのを見る。」 (see + 人 + 動詞の原形) 「him」が「take it」という動作をするのを「私」が見る、という意味です。
不定詞の意味上の主語
不定詞の動作を「誰が」するのかをはっきり示したい場合、不定詞の直前に「for + 人(目的格)」という形で「意味上の主語」を置くことがあります。 例えば、「It is important to take it. (それを取ることは重要だ)」という文。この「to take it」をするのは一般的に誰でもいいのですが、特に「私がそれを取ることが重要だ」と言いたい場合などです。
It is important for me to take it.
「私にとってそれを取ることは重要だ。」または「私がそれを取ることが重要だ。」 「to take it」の意味上の主語が「for me (私)」であることを示しています。 (※この例文の主語は"It"になっていますが、これは形式主語と呼ばれるもので、真の主語が "to take it" であることを示す構文です。これも大切なポイントですね!)
✨ ミラクル先生のちょっと一言:使役動詞と知覚動詞の仲間たち ✨
使役動詞(~させる):
- make + O + 原形不定詞: 強制的に~させる (一番強い) 例: I make him study. (彼に勉強させる)
- have + O + 原形不定詞: (当然のこととして)~してもらう、~させる 例: I have him fix the car. (彼に車を修理してもらう)
- let + O + 原形不定詞: (許可して)~させてあげる 例: I let him go. (彼を行かせてあげる)
知覚動詞(~が…するのを見る・聞く・感じる):
- see / watch / look at + O + 原形不定詞 (または 現在分詞 -ing)
- hear / listen to + O + 原形不定詞 (または 現在分詞 -ing)
- feel + O + 原形不定詞 (または 現在分詞 -ing)
知覚動詞の後ろには、原形不定詞だけでなく、動作が進行中であることを強調する「現在分詞 (-ing形)」が来ることもあります。「I see him taking it. (彼がそれを取っているのを見る)」のように。これはまた「分詞」のレッスンで詳しく触れますね!
不定詞の意味上の主語は、「for + 人」が基本ですが、人の性質を表す形容詞 (kind, nice, carelessなど) が文中にある場合は「of + 人」を使うこともあります。例: It is kind of you to help me. (私を手伝ってくれるなんて、あなたは親切ですね。)
原形不定詞も意味上の主語も、文の構造を理解する上でとても大切です。しっかり復習してくださいね!