第69課:どのくらい長い?何回?(時量・動量補語の復習と応用)

時間と回数を正確に!時量・動量補語を極める!

みんな、様態補語で動作の様子を詳しく言えるようになったね! 今日は、第37課で勉強した、動作の「時間」や「回数」を表す「時量補語(じりょうほご)」「動量補語(どうりょうほご)」について、もう一度基本をおさらいしながら、目的語がある場合の語順のバリエーションや、ちょっとした応用テクニックを勉強していくよ!

「どのくらい長く~したか」「何回~したか」を正確に伝えられるようになると、自分の経験や行動をもっと具体的に、そして分かりやすく説明できるようになるんだ。

1. 時量補語の復習と応用:「V (+O) + (了) + 時間の長さ」

時量補語は、動作が継続した時間や、ある時点から経過した時間を表すんだったね。

基本:主語 + 動詞 (+ ) + 時量補語

目的語がある場合:
S + V + + 時量補語 + () + O (目的語が一般的な物の場合)
S + V + O (人称代名詞など) + V + + 時量補語 (動詞を繰り返す)
S + V + O (人称代名詞) + 時量補語 (V+O+時量補語)

例文でいろんなパターンを見てみよう!

两年 (的) 汉语。 (パターン①) (Wǒ xué le liǎng nián (de) Hànyǔ.)

私は2年間中国語を勉強しました。

一个小时。 (パターン②) (Tā děng wǒ děng le yí ge xiǎoshí.)

彼は私を1時間待ちました。

十分钟。 (パターン③、文末の「了」は継続) (Wǒ kàn tā shí fēnzhōng le.)

私は彼を10分間見ています(見続けて10分になる)。

目的語が人や場所のように、動作によって移動したり変化したりしないものの場合は、「V + O + 時量補語」の語順もよく使われるよ(例:我在北京住了三年。- 私は北京に3年住みました。)

2. 動量補語の復習と応用:「V (+O) + (了/过) + 回数」

動量補語は、動作が行われた回数を表すんだったね。動量詞「次 (cì)」「遍 (biàn)」「趟 (tàng)」などの使い分けも思い出そう!

基本:主語 + 動詞 (+ 了/过) + 動量補語

目的語がある場合:
S + V + (了/过) + 動量補語 + O (物)
S + V + O (人称代名詞など) + (了/过) + 動量補語

这本书 两遍。 (目的語を前に出すパターン) (Zhè běn shū wǒ kàn guo liǎng biàn.)

この本は私は2回(通して)読んだことがあります。

三次。 (パターン②) (Wǒ zhǎo le tā sān cì.)

私は彼を3回探しました。

一趟 超市。 (パターン①) (Wǒ qù le yí tàng chāoshì.)

私はスーパーへ1回行ってきました。

「趟 (tàng)」は「行く」「来る」などの移動を表す動詞と一緒に使って、「わざわざ行ってくる回数」を表すことが多いよ。

3. 時量補語と動量補語が一緒に出てくる時

あまり多くはないけど、「何時間、何回~した」みたいに、時量補語と動量補語が同じ文の中で使われることもあるんだ。 その場合は、一般的に「動量補語」が先で、「時量補語」が後に来ることが多いよ。

S + V (+) + 動量補語 (+ O) + 時量補語 (語順は少し複雑)

这本书两遍 一共十个小时 (Zhè běn shū wǒ kàn le liǎng biàn, yígòng kàn le shí ge xiǎoshí.)

この本は私は2回読み、合計で10時間読みました。

ただ、こういう場合は、2つの文に分けて言う方が自然で分かりやすいことも多いよ。

💡 英語との比較:時間の長さと回数の表現

中国語の時量補語と動量補語は、動詞の後に直接「時間の長さ」や「回数」を置くのが特徴だったね。 英語でこれらを表現するときと、語順や構造がどう違うか、もう一度確認しておこう!

  • 時量補語:「我等半个小时。」 (私は彼を30分待った。)
    ⇔ 英語: "I waited for him for half an hour."
    英語では "for + 期間" のように前置詞句が文末に来ることが多いね。
  • 動量補語:「我去三次中国。」 (私は3回中国へ行ったことがある。)
    ⇔ 英語: "I have been to China three times."
    この場合は語順が似ているけど、中国語では「过 (guo)」のようなアスペクト助詞が動詞のすぐ後に来ることが多い。
  • 目的語の位置:
    中国語で目的語が人称代名詞の場合、「V + O(人) + 了 + 時量/動量補語」のように、目的語が補語の前に来ることがあるのは、英語にはない特徴だね。
    例:「我找两次。」 (私は彼を2回探した。)
    英語だと "I looked for him twice." のように、目的語は動詞(または前置詞)のすぐ後、回数は文末に来るのが普通だね。

このように、意味は似ていても、言葉を並べる順番や文の組み立て方が違うから、それぞれの言語のルールをしっかり意識することが大切だよ!

時量補語と動量補語の復習と応用、どうだったかな? 目的語があるときの語順など、少しややこしいところもあったかもしれないけど、これで時間や回数をもっと正確に表現できるようになったね!
次回は、中国語の重要な構文の一つ、「把構文」の復習と応用だよ! 目的語を「どう処理したか」を強調するこの形を、さらに深く掘り下げていくから、お楽しみに!