第57課:いつ?どこで?誰が?(強調構文 "是~的" 深掘り!)

知ってる?あの出来事の「ココ」がポイント!

みんな、第48課でいろんな強調の言い方を勉強したときに、「是~的 (shì...de)」構文がチラッと出てきたのを覚えてるかな? あの時は、「過去の出来事の特定の部分(時間、場所、方法など)を強調する」って簡単に説明したけど、実はこの「是~的」構文、とーっても奥が深くて、中国語の会話や文章でめちゃくちゃよく使われる超重要表現なんだ!

今日は、この「是~的」構文をもう一度じっくり見て、どんな情報を強調できるのか、否定や疑問はどう作るのか、そしてどんな時に「是」が省略できるのか、もっと詳しく探っていこう! これをマスターすれば、君の中国語は「ただ情報を伝える」だけじゃなくて、「特にココを聞いてほしい!」っていうポイントをしっかり相手に伝えられるようになるよ!

1. 「是~的」構文の復習:基本の形と意味

おさらいだけど、「是~的」構文は、既に起こった(または完了した)事柄について、その時間、場所、方法、目的、対象、動作主などの特定の情報を聞き手が知らない(または確認したい)場合に、その情報を強調して伝えるための形だよ。

主語 + 是 + 強調したい情報 + 動詞 + (+ 目的語)

「是」は話し言葉では省略されることも多いけど、あると強調の気持ちがより強まるよ。

2. いろんな情報を強調してみよう!

「是~的」構文で強調できる情報の種類はたくさんあるんだ。例文で見ていこう!

強調したい部分を「是」と「動詞+的」の間に挟むのが基本だよ!

3. 目的語がある場合の「的」の位置

動詞の後に目的語がある場合、「的」の位置は少し注意が必要だよ。

「的」が名詞化する用法(例:我是教汉语的。 - 私は中国語を教えている者です。)と形が似ているけど、文脈で区別できることが多いよ。「是~的」構文は、あくまで「いつ・どこで・どうやって~したのか」という既知の出来事の詳細を強調するんだ。

4. 否定と疑問

💡 英語と比べてみよう! (Cleft Sentences: It was...that...)

中国語の「是~的」構文が持つ「過去の出来事の特定の部分を強調する」という働きは、英語の強調構文(分裂文とも呼ばれる)の "It was ... that ..." の形ととてもよく似ているんだ!

例えば:

  • 中国語:「我昨天。」 (私が来たのは昨日です。)
    英語だと:"It was yesterday that I came."
  • 中国語:「他在北京学习汉语。」 (彼が中国語を勉強したのは北京でです。)
    英語だと:"It was in Beijing that he studied Chinese."
  • 中国語:「这本书?」 (この本は誰が買ったのですか?)
    英語だと:"Who was it that bought this book?" (疑問詞を強調する場合)

どちらの構文も、文の中のある要素(時間、場所、人、方法など)を取り出して、そこにスポットライトを当てるような働きをしているね。 ただ、英語の "It is/was...that..." は現在や未来のことについても使えるけど、中国語の「是~的」構文は、基本的に既に起こった事柄について使われる、という点が大きな違いだよ。 また、中国語では「是」が省略されることがあるけど、英語の "It was" は普通省略されないね。 この「是~的」構文は、会話で「え、それっていつの話?」「どこでやったの?」みたいに、相手が知りたいであろう詳細情報をピンポイントで伝えるのに、とっても便利な構文なんだ!

「是~的」構文、どうだったかな? 強調したいことをズバッと言える、とっても便利な表現だったね!
特に会話では、「是」を省略した「~的」の形もよく使われるから、たくさん聞いて慣れていこうね。
次回は、補語の合わせ技! 結果補語と方向補語が一緒になったりして、動作の結果や方向をもっともっと詳しく描写する方法を見ていくよ! 中国語の表現の奥深さに、また一歩近づけるはず!