第49課:ちょっと~する(動詞の重ね型)

動作を軽~く!動詞の重ね型って?

みんな、中国語の文法もだいぶ詳しくなってきたね! 今日は、動詞の形をちょっと変えるだけで、動作のニュアンスを軽やかにする魔法、「動詞の重ね型(かさねがた)」を勉強するよ! これは、日本語の「ちょっと見てみる」とか「試しに聞いてみる」みたいに、「ちょっと~する」「試しに~してみる」「気軽に~する」という、短い時間だったり、軽い気持ちだったりする動作を表すときに使う、とっても口語的な表現なんだ。

難しく考えずに、リズムで覚えちゃうのがコツだよ!

1. 単音節動詞の重ね型:「AA」型

動詞が1音節(漢字一文字で表されることが多い)の場合、その動詞をそのまま2回繰り返す「AA」の形になるよ。

動詞 (A) + 動詞 (A)

例:看 (kàn) → 看看 (kànkan)

このとき、2番目のAは、声調が軽声(軽く短く発音する)になることが多いんだ。

(Wǒ kànkan zhè běn shū.)

私はこの本をちょっと見ます。

(Nǐ tīngting zhège yīnyuè.)

あなたはこの音楽をちょっと聞いてみてください。

(Wǒmen shuōshuo zhè jiàn shì ba.)

私たちはこの件についてちょっと話しましょう。

2. 二音節動詞の重ね型:「ABAB」型

動詞が2音節(漢字二文字で表されることが多い、例:学习 xuéxí - 勉強する)の場合、その動詞全体を繰り返す「ABAB」の形になるよ。

動詞 (AB) + 動詞 (AB)

例:学习 (xuéxí) → 学习学习 (xuéxí xuéxí)

この場合も、後ろのABの音節の声調は、元の声調のまま発音されることが多いよ。(軽声にはなりにくい)

(Wǒmen xiūxi xiūxi ba.)

私たち、ちょっと休憩しましょう。

(Dàjiā tǎolùn tǎolùn zhège wèntí.)

みんなでこの問題をちょっと討論しましょう。

3. 「一 (yī)」や「一下 (yíxià)」を挟む形

動詞の重ね型と同じように「ちょっと~する」というニュアンスを表すのに、動詞の間に「一 (yī / イー)」や、動詞の後に「一下 (yíxià / イーシァ)」 をつける形もよく使われるよ。 意味は、動詞の重ね型とほとんど同じで、置き換え可能なことが多いんだ。

(Qǐng děng yíxià.)

どうぞ少々お待ちください。

4. 動詞重ね型の注意点

動詞の重ね型は、会話を和らげたり、相手に何かを勧めたりするときに、とっても便利でフレンドリーな響きになるよ!

💡 英語と比べてみよう! (Trying something out / Doing something for a bit)

中国語の動詞の重ね型が持つ「ちょっと~する」「試しに~してみる」というニュアンスは、英語では一言でズバリと対応する文法があるわけではないけど、似たような気持ちを表す言い方はたくさんあるね!

  • 看看 (kànkan - ちょっと見る)」
    ⇔ "Let me take a look." / "I'll have a quick look." / "Just glance at it."
  • 尝尝 (chángchang - ちょっと味わう)」
    ⇔ "Let me try a bite." / "I'll have a taste."
  • 休息休息 (xiūxi xiūxi - ちょっと休憩する)」
    ⇔ "Let's take a short break." / "Let's rest for a bit."
  • (wèn yíxià - ちょっと尋ねる)
    ⇔ "Let me ask quickly." / "Can I ask something for a moment?"

英語では、"take a (quick) + 名詞" の形や、"for a bit / for a moment" のような副詞句、"try to + 動詞" のような形で、動作の短さや気軽さを表現することが多いね。 中国語の動詞の重ね型は、動詞自体をリズミカルに繰り返すことで、この「ちょっと感」を出す、とっても口語的で便利な方法なんだ。 特に、人に何かを勧めたり、提案したりするときに、この重ね型を使うと、柔らかくて親しみやすい印象になるよ!

動詞の重ね型、どうだったかな? 「カンカン」とか「シュエシーシュエシー」とか、なんだかリズムも楽しくて覚えやすいでしょ?
日常会話で使うと、ぐっと中国語がこなれた感じになるから、ぜひ使ってみてね!
次回は、今度は「形容詞」を重ねて使う方法を勉強するよ! これも、様子を生き生きと伝えられる魔法のテクニックなんだ! お楽しみに!