第41課:誰に何を?(二重目的語をとる動詞)

「誰に」「何を」伝える? 二重目的語って?

みんな、これまでのレッスンで、動詞の後ろに目的語が一つくる形(SVO)はバッチリだね! 今日は、一つの動詞が二つの目的語をとる、ちょっと特別な文の形を勉強するよ。 「彼に本をあげる」みたいに、「誰に」という間接的な目的語と、「何を」という直接的な目的語が両方出てくる文のことなんだ。

全部の動詞が二重目的語をとれるわけじゃなくて、特定の動詞だけがこの形をとれるんだ。 どんな動詞があって、どんな語順になるのか、しっかり見ていこうね!

1. 基本の形:「S + V + O1 (人) + O2 (物事)」

二重目的語をとる文の基本的な語順は、「動詞 + 人を表す目的語 + 物や事柄を表す目的語」となることが多いよ。

主語 + 動詞 + 目的語1 (主に人) + 目的語2 (主に物・事柄)

日本語の「(人に)~を…する」と順番が違うから気をつけてね!

2. 二重目的語をとる代表的な動詞

どんな動詞が二重目的語をとれるのか、代表的なものを見てみよう!

💡 英語と比べてみよう! (Double Object Construction)

中国語の「動詞 + 人 + 物」という二重目的語の語順は、英語の "S + V + Indirect Object + Direct Object" の形 (例: He gave me a book.) とよく似ているね! どちらも、「人に物を」という順番になっている。

英語にはもう一つ、"S + V + Direct Object + to/for + Indirect Object" の形 (例: He gave a book to me.) があるけど、中国語で「人に物を」と言うときは、基本的には前置詞を使わずに「V + 人 + 物」の語順になるんだ。

ただし、動詞「给 (gěi)」はちょっと特別で、動詞として二重目的語をとることもできるし(例:他给我一本书)、前置詞として「~に」という意味で使われることもあるんだ(例:他我买了一本书。- Tā gěi wǒ mǎi le yì běn shū. - 彼は私のために本を一冊買った。この場合は「買う」という動詞の対象が「本」で、「私に」は前置詞句になるね)。 この辺りの「给」の使い分けは、また別の機会に詳しく見ていこうね!

ポイントは、中国語の多くの二重目的語をとる動詞では、「V + 人 + 物」の語順が基本で、間に "to" や "for" のような前置詞は入らない、ということだよ!

二重目的語の文、どうだったかな? 「誰に何を~する」っていうのが、スッキリ言えるようになったね!
どんな動詞がこの形をとれるのか、例文と一緒に覚えていくのがコツだよ。
次回は、「~しに~行く」みたいに、一つの文の中で動作が連続して起こる「連動文」というものを勉強するよ! これも会話でとってもよく使う表現だから、お楽しみに!