第37課:どのくらい長い?何回?(時量補語と動量補語)

動作の「時間」や「回数」も詳しく言いたい!

前回は様態補語で、動作の「様子」や「程度」を伝えられるようになったね! 今日は、補語の仲間の中でも、動作が「どのくらいの時間続いたか」「何回行われたか」を具体的に示す「時量補語(じりょうほご)」「動量補語(どうりょうほご)」を勉強するよ!

例えば、「1時間テレビを見た」とか「中国へ3回行ったことがある」みたいに、時間や回数を正確に伝えられるようになると、会話の内容がぐっと具体的になるんだ。 これらの補語も、動詞の後ろに置かれるのが基本だよ!

1. 時量補語(じりょうほご):動作の継続時間・経過時間

時量補語は、動詞の後ろに置かれて、その動作が継続した時間の長さや、ある時点から経過した時間の長さを表すんだ。 「~時間」「~分」「~日間」「~週間」「~ヶ月」「~年間」といった時間の長さを表す言葉が使われるよ。

主語 + 動詞 (+ 目的語) + () + 時量補語

目的語がある場合や、「了」の位置にはいくつかのパターンがあるから、例文で見ていこうね。

基本的な使い方

(Wǒ xuéxí le liǎng ge xiǎoshí Hànyǔ.)

私は2時間中国語を勉強しました。(動作が2時間継続した)

(Tā lái le shí fēnzhōng le.)

彼が来てから10分になります。(来てから10分が経過し、今もここにいるニュアンス)
(この文末の「了」は状況の変化を表すよ)

目的語が人称代名詞の場合:「動詞 + 人称代名詞 + (了) + 時量補語」

(Wǒ děng le tā bàn ge xiǎoshí.)

私は彼を30分待ちました。

動作が完了しておらず、これから行う時間を示す場合:「動詞 + 時量補語 + 的 + 目的語」

(Wǒ kàn yí ge xiǎoshí de shū.)

私は1時間本を読みます。(これから1時間読む予定)

時量補語の「了」の位置や、目的語との語順は、少し複雑でバリエーションがあるんだ。まずは「動詞の後ろに時間の長さを置く」という基本を覚えよう!

2. 動量補語(どうりょうほご):動作の回数

動量補語は、動詞の後ろに置かれて、その動作が何回行われたかという回数を表すんだ。 「~回」「~度」といった回数を表す言葉(動量詞)が使われるよ。

主語 + 動詞 (+ 目的語) + () + 動量補語

代表的な動量詞:

基本的な使い方

(Wǒ qù guo sān cì Zhōngguó.)

私は3回中国へ行ったことがあります。

(Qǐng zài shuō yí biàn.)

どうぞもう一度(初めから最後まで全部)言ってください。

目的語が人称代名詞の場合:「動詞 + 人称代名詞 + (了) + 動量補語」

(Wǒ zhǎo le tā liǎng cì.)

私は彼を2回探しました。

目的語が一般的な名詞の場合:「動詞 + (了) + 動量補語 + 目的語」

(動詞 + 目的語 + 動詞 + 動量補語 のように動詞を繰り返す形もよく使われるよ)

(Wǒ kàn le yí biàn zhè běn shū.)

私はこの本を1回(通して)読みました。

💡 英語と比べてみよう! (Duration & Frequency)

中国語の時量補語や動量補語は、動作の「時間」や「回数」を表す点で、英語の表現と比べてみると面白いよ!

  • 時量補語 ⇔ 英語の "for + 期間" や "期間 + ago" など
    「我学习两个小时汉语。(Wǒ xuéxí le liǎng ge xiǎoshí Hànyǔ.)」 (私は2時間中国語を勉強しました)
    これは、英語の "I studied Chinese for two hours." と似ているね。 「他来十分钟。(Tā lái le shí fēnzhōng le.)」 (彼が来てから10分になります)
    これは、"He came ten minutes ago (and is still here)." や "He has been here for ten minutes." のようなニュアンスに近いかな。
  • 動量補語 ⇔ 英語の "回数 + times" や副詞など
    「我去三次中国。(Wǒ qù guo sān cì Zhōngguó.)」 (私は3回中国へ行ったことがあります)
    これは、英語の "I have been to China three times." とそっくりだね! 「请再一遍。(Qǐng zài shuō yí biàn.)」 (どうぞもう一度言ってください)
    これは、"Please say it again (from beginning to end)." や "Please repeat it once more." のような感じだね。「遍 (biàn)」は「全過程を通して」というニュアンスが強いのが特徴だよ。

英語では、時間や回数を表す言葉は、文末や動詞の後ろに前置詞句や副詞句として置かれることが多いけど、中国語では、これらの「時量」や「動量」を表す言葉が、動詞の直後(補語の位置)に直接くっつくのが大きな特徴なんだ。 目的語がある場合の語順は、英語とはかなり違うパターンになるから、そこは中国語のルールとしてしっかり覚えようね!

時量補語と動量補語、どうだったかな? これで、動作の時間や回数もバッチリ表現できるようになったね!
特に目的語があるときの語順は、最初は少し迷うかもしれないけど、例文をたくさん見て、声に出して練習すれば、だんだん感覚がつかめてくるよ。
次回は、中国語の文の形をガラッと変える、とっても大事な「把 (bǎ) 構文」というものを勉強するよ! これができると、目的語をどう処理したかを強調して言えるようになるんだ!