第19課:きれいです、大きいです(形容詞の文)

様子や状態を伝えよう!形容詞述語文って?

みんな、動詞を使った文や、時間・場所、気持ちを表す言葉の使い方はだいぶ慣れてきたかな? 今日は、物事の様子や状態、例えば「きれいだ」「大きい」「忙しい」といったことを表す「形容詞(けいようし)」が主役の文、その名も「形容詞述語文(けいようしじゅつごぶん)」を勉強するよ!

日本語だと「花がきれいです」みたいに、形容詞の後ろに「です」がつくことが多いよね。でも、中国語の形容詞述語文には、ちょっとした特徴があるんだ。それをしっかり押さえて、自分の感想や周りの様子を表現できるようになろう!

基本の形: S + (副詞) + 形容詞

中国語で「Aは(形容詞)です」という状態を表す文の基本形は、なんと、動詞の「是 (shì)」を使わないのが普通なんだ! 形容詞そのものが述語(文の結論部分)になれる、とってもパワフルな言葉なんだよ。

主語 (S) + (副詞) + 形容詞

(A は 形容詞 だ / です)

例文を見てみよう! 形容詞の前には、よく「とても」という意味の「很 (hěn)」 がつくことが多いんだ。 この「很」は、必ずしも「とても」と強く強調するわけじゃなくて、形容詞述語文を自然に聞こえさせるためのクッションみたいな役割をすることもあるよ。この「很」については、次の課で詳しく勉強するから、今日はまず「形容詞だけで述語になれるんだな」ってことを覚えてね。

いくつか簡単な形容詞を紹介するね。

(Jīntiān tiānqì hěn hǎo.)

今日は天気がとても良いです。(直訳:今日の天気は良い)

(Zhège píngguǒ hěn dà.)

このリンゴはとても大きいです。

否定する「~ではありません」: S + 不 + 形容詞

形容詞述語文を否定するときも、動詞述語文と同じように、形容詞の前に「不 (bù)」 を置くよ。

主語 (S) + 不 (bù) + 形容詞

この場合、「很 (hěn)」は普通つけないよ。

(Wǒ bù máng.)

私は忙しくありません。

(Zhège wèntí bù nán.)

この問題は難しくありません。

質問する「~ですか?」

形容詞述語文で質問する方法も、動詞述語文と同じだよ。

1. 文末に「吗 (ma)」をつける形

主語 (S) + (副詞) + 形容詞 + 吗 (ma)?

肯定文に「吗」をつけるだけ。このとき、「很」はあってもなくてもOKだよ。

(Nǐ máng ma?)

あなたは忙しいですか?

(Tā piàoliang ma?)

彼女はきれいですか?

2. 反復疑問文「形容詞 不 形容詞」の形

形容詞の肯定形と否定形を繰り返して質問する形もよく使うよ。

主語 (S) + 形容詞形容詞?

この「不」は軽声で発音されることが多いよ。この形では、「很」は普通つけないんだ。

(Nǐ gāoxing bu gāoxìng?)

あなたは嬉しいですか?(嬉しい、嬉しくない?)

形容詞が2音節(例:高兴 gāoxìng)の場合、反復疑問文は「高兴不高兴?」のように全体を繰り返すのが基本だよ。1音節目だけを繰り返す形(高不高兴?)もあるけど、まずは全体を繰り返す形を覚えよう。

形容詞を使った文、どうだったかな? 「是」がいらないっていうのが、ちょっと不思議な感じがするかもしれないけど、これが中国語の形容詞述語文の特徴なんだ。
肯定文でよく使われる「很」については、次の課で詳しく勉強する「程度副詞」という仲間たちと一緒に見ていくよ! これが分かると、もっと細かく「どのくらい~なのか」を表現できるようになるから、お楽しみに!