第8課:声調の組み合わせと変化

声調が組み合わさると…?

前回は四声と軽声について学んだね!それぞれの声調を単独で発音する練習はできたかな? 実際の会話では、単語や文は何音節も続くことが多いよね。そんな時、声調はいつも同じように発音されるわけではなくて、隣り合う声調の影響を受けて、少し発音が変わることがあるんだ。これを「声調変化(せいちょうへんか)」または「変調(へんちょう)」って言うよ。

このルールを知っていると、より自然で聞き取りやすい中国語になるし、聞き取りの時も「あれ、声調が違う?」って混乱しにくくなるんだ。 今日は、特に大事な声調変化のルールをいくつか見ていこう!

最重要ルール!「第三声」の変化

声調変化の中で、一番よく出てきて、一番大事なのが「第三声」の変化だよ!

1. 第三声 + 第三声 ⇒ 第二声 + 第三声

第三声の音が2つ連続すると、最初の第三声は第二声に変化して発音されるんだ。書くときは元の第三声のままだけど、読むときは第二声になるから注意してね!

例: (nǐ hǎo)
」(nǐ - 第三声) + 「」(hǎo - 第三声)
実際の読み方 ⇒ 「ní hǎo」 (第二声 + 第三声)

他にも…

これは本当によく使うルールだから、しっかり覚えようね!「你好」は中国語の基本の挨拶だけど、このルールを知らないと正しく発音できないんだ。

2. 第三声 + (第一声 or 第二声 or 第四声 or 軽声) ⇒ 半三声 + (そのままの声調)

第三声の後ろに、第三声以外の声調(第一声、第二声、第四声、または軽声)が続く場合は、最初の第三声は「半三声(はんさんせい)」になることが多いよ。 半三声っていうのは、第三声の「下がる↘︎上がる↗︎」のうち、「下がる↘︎」部分だけを発音して、上がる部分は発音しないか、ほんの少しだけにする感じだよ。

例: (měi guó) (半三声+第二声)
」(měi - 第三声) + 「」(guó - 第二声)
「měi」を低く抑えるだけで、上げないように発音するよ。

文章の最後や単独で第三声を発音するときは、しっかり「下がる↘︎上がる↗︎」を発音するけど、会話の中ではこの半三声がとっても多いんだ。

「一 (yī)」の声調変化

数字の「一」 (yī) は、単独で使う時や数字を数える時、言葉の最後に来る時は第一声「yī」で発音されるけど、後ろに続く音節の声調によって声調が変わるんだ。

「不 (bù)」の声調変化

否定を表す「不」 (bù) は、基本的には第四声「bù」で発音されるけど、後ろに第四声の音節が続くときだけ、第二声「bú」に変わるんだ。

「一」と「不」の声調変化は、会話の中で無意識にできるようになるまで、たくさん練習することが大事だよ!

声調変化、ちょっと頭がこんがらがっちゃったかな? 大丈夫、最初はみんなそうだよ!
特に第三声の変化は、とにかく口に出して練習して、体に覚えこませるのが一番!
次回は、これまで学んだ声母、韻母、声調、そしてピンインのいろんなルールを総まとめするよ! 発音編の最終回、頑張ろうね!