第7課:中国語の発音のキホン3(四声と軽声)

声調(せいちょう)って何? 中国語のメロディー!

みんな、声母と韻母の練習、本当にお疲れ様! これで、中国語の音の「部品」はだいたい揃ったことになるよ。 そして今日はいよいよ、中国語の最大の特徴であり、音楽のような魅力でもある「声調(Shēngdiào / シェンディァオ)」について学ぶよ!

(Shēngdiào) っていうのは、音節を発音するときの音の高さの上がり下がりのこと。日本語にも「雨(↘︎)と飴(↗︎)」みたいにアクセントはあるけど、中国語の声調はもっとはっきりしていて、意味を区別する上でとっても重要なんだ。

普通話には、主に4つの声調があって、これを「四声(Sìshēng / スーシェン)」って言うよ。それに加えて、軽く短く発音する「軽声(Qīngshēng / チンシェン)」もあるんだ。 この声調をマスターすれば、君の中国語は一気にネイティブっぽくなるよ!

四声(しせい)を見てみよう!

四つの声調は、それぞれ音の高さのパターンが決まっているんだ。ピンインの上につける記号(声調記号)と一緒に覚えようね!ここでは「ma」という音で例を見てみるよ。

第一声(だいいっせい): (mā) 記号「-」

高 ----→ 高

一番高い音を、平らに、そのまま伸ばす感じ。「マーーー」と、歌うように、同じ高さを保って発音するよ。驚いた時や遠くの人を呼ぶ時の「あー!」みたいなイメージかな?

例: (mā - お母さん), (yī - 一), (qī - 七), (tiān - 空、日)

第二声(だいにせい): (má) 記号「↑」

中 ----↗ 高

真ん中くらいの高さから、一気に高い音へ駆け上がる感じ。「マー?」と、聞き返す時のようなイントネーションに似てるかな。「えっ?何?」って感じでグイッと上げるよ。

例: (má - 麻), (guó - 国), (lái - 来る), (rén - 人)

第三声(だいさんせい): (mǎ) 記号「V」

中低 ↘ 低 ↗ 中高

一度低いところまで下がってから、また少し上がる感じ。「マー…ァ」と、ため息をつくように、一旦低く抑えてから、少し持ち上げる。「あーあ…」ってがっかりした時の感じに似てるかも。実際の会話では、後ろに別の音節が続くときは、下がる部分だけを発音することが多いよ(半三声 はんさんせい)。

例: (mǎ - 馬), (nǐ - あなた), (hǎo - 良い), (yǒu - 有る)

第四声(だいよんせい): (mà) 記号「↓」

高 ----↘ 低

一番高いところから、一気に低いところへストンと落とす感じ。「マッ!」と、怒った時や、カラスの「カー!」みたいに、短く強く発音するよ。空手チョップみたいに、上から下に鋭く!

例: (mà - 罵る), (shì - ~である), (qù - 行く), (bù - いいえ)

軽声(けいせい)って何?

四声の他に、もう一つ大事なのが「軽声(Qīngshēng / チンシェン)」だよ。これは、特定の声調を持たず、前の音節に軽く添えるように、短く弱く発音される音のことなんだ。ピンインの上には声調記号はつかないよ(先生のサイトでは「・」で表してるけどね!)。

軽声になる音節は、主に文法的な機能を持つ助詞や、一部の単語の2番目の音節などが多いよ。 発音するときの高さは、直前の音節の声調によって少し変わるんだ。

例:

軽声は、力を抜いて、前の音にポンと乗せるような感じで発音すると自然に聞こえるよ!

四声と軽声、どうだったかな? 中国語の「歌」の基本ルールが分かった感じかな?
最初はそれぞれの声調をはっきり区別して発音するのが難しいかもしれないけど、たくさん聞いて、たくさん真似して練習するのが一番の近道だよ!
次回は、この声調が2つ以上組み合わさった時に起こる「声調変化」という面白いルールについて学ぶよ。これが分かると、もっと自然な中国語に近づけるから、お楽しみに!