第4課:中国語の発音のキホン2(韻母 単母音)

韻母(いんぼ)ってなあに?

声母の練習、お疲れ様! 今日からは「韻母(Yùnmǔ / ユンムー)」の勉強を始めるよ。

(Yùnmǔ) っていうのは、音節の中で声母の後ろにつく部分で、主に母音からできているんだ。 例えば、「波 (bō)」の「o」、「地 (dì)」の「i」が韻母だよ。 声母がない音節もあって、その場合は韻母だけで一つの音になるんだ(例:爱 ài)。

韻母には、母音一つのシンプルなもの(単母音)もあれば、母音が二つ三つ重なったもの(複母音)、鼻に抜ける音が入るもの(鼻母音)など、いろいろな種類があるんだ。 今日はまず、一番基本の「単母音(dān yùnmǔ / ダンユンムー)」から練習しよう!

単母音(たんぼいん)を発音してみよう!

単母音は全部で6つ。口の形と舌の位置を意識して、はっきり発音するのがコツだよ!

ピンイン口の形・発音のコツ例 (声母と組み合わせて)
a 日本語の「ア」よりも口を大きく縦に開けて、舌は自然に低く平らに。明るくはっきり「アー」と発音する。 (bà)
(mā)
o 日本語の「オ」より唇を丸く突き出して、喉の奥から「オー」と発音。口の開きは「ア」より狭く丸い。 (bō)
(pó)
e 日本語の「エ」とは全く違う音! 口を半開きにして、舌を少し後ろに引いて、曖昧な感じで「ウー」と「オー」の中間のような音を出す。「เออ (タイ語の曖昧母音)」に近いとも言われるよ。喉の奥から出す感じ。 (gē)
(hē)
i 日本語の「イ」とほぼ同じ。口を横に引いて、唇を左右に開いて「イー」と発音。 (nǐ)
(dì)
u 日本語の「ウ」より唇をしっかり丸めて前に突き出し、「ウー」と発音。 (bù)
(shū)
ü 日本語にはない音!「イ」の口の形で唇を丸く突き出して「ユー」と発音。口笛を吹くときのような唇の形を意識して。ピンイン入力では "v" で代用することが多いよ (例: nü → nv)。 (nǚ)
(lǜ)

特に注意する音: "e" と "ü"
"e" は日本語の「エ」とは全く違うから、しっかり練習してね。口をあまり大きく開けず、力を抜いて曖昧に「ゥオ」と「ゥア」の間のような音を出すのがポイントだよ。
"ü" は「u」の口の形ではなく、「i」の口の形のまま唇をすぼめて出す音だよ。この音が出せるようになると、中国語の発音がぐっと良くなるから頑張ろう!

ピンインの表記ルール:
声母がない場合、"i" は "yi"、"u" は "wu"、"ü" は "yu" と書くよ。発音はそれぞれ "i", "u", "ü" のまま変わらないからね!
例: (yī), (wǔ), (yǔ)

単母音、どうだったかな? 特に "e" と "ü" は、日本語にない音だから、最初は難しいかもしれないけど、焦らずゆっくり練習していこうね!
次回は、母音が2つ以上組み合わさった「複母音」と、鼻に抜ける音「鼻母音」を練習するよ。音の種類がどんどん増えて、もっといろんな言葉が発音できるようになるから、楽しみにしててね!