give も不規則動詞です。過去形gave、過去分詞形givenの形をしっかり覚えましょう。
| 活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
|---|---|---|
| 原形 (Base Form) | give | Can you give me a hand? |
| 三単現形 (3rd Person Singular) | gives | He gives her a ride every day. |
| 過去形 (Past) | gave | I gave him my email address. |
| 過去分詞形 (Past Participle) | given | Have you given the dog its food? |
| 現在分詞形 (Present Participle) | giving | She is giving a presentation. |
give をマスターする鍵は、その「手渡す」イメージと、目的語を2つ取る文の形を理解することです。
give の本質は、自分が持っている物や権利、情報などを、別の誰かの所有へと「一方通行で譲り渡す」ことです。手から手へ、物が渡っていくイメージが中心となります。見返りを求めない、純粋な「贈与・提供」のニュアンスです。
`give`は「誰に」「何を」という2つの情報(目的語)を伴うことが多く、その語順には2つのパターンがあります。
He gave me a book. (彼は私に本をくれた)He gave a book to me. (彼は本を私にくれた)どちらの形も作れるように練習することが、英作文のレベルを上げる鍵です。
「手渡す」というコアイメージが、物理的なモノだけでなく、抽象的な事柄にも応用されるのを見ていきましょう。
プレゼントや書類などを手渡す、最も基本的な使い方です。
例文:My sister gave me a nice sweater for my birthday. (姉は私の誕生日に素敵なセーターをくれた。)
a nice sweater - 「一着の素敵なセーター」という不特定のものを指すため`a`が付きます。my birthday - 所有格で特定されています。
例文:Please give the document to your boss. (その書類をあなたの上司に渡してください。)
the document - 話題になっている特定の書類なので`the`。your boss - 所有格で特定。
アドバイス、例、電話、スピーチなど、形のないものを「与える」場合にも幅広く使われます。
例文:Can you give me an example? (例を一ついただけますか?)
an example - `example`は母音で始まるため、不定冠詞は`a`ではなく`an`になります。「一つの例」という意味です。
例文:I'll give you a call tonight. (今夜、君に電話するよ。)
a call - 「一回の電話」という行為を数えられるものとして捉え、`a`が付いています。
`give`は句動詞の宝庫です。特に`give up`は絶対に覚えましょう。
give up (〜をあきらめる、やめる): Never give up on your dream. (絶対にあなたの夢をあきらめるな。)
your dream - 所有格で特定されています。
give in (屈する、降参する): He didn't give in to the pressure. (彼はそのプレッシャーに屈しなかった。)
the pressure - 文脈上、特定のプレッシャーを指すため`the`。
give back (〜を返す): You have to give back the library book by tomorrow. (明日までにその図書館の本を返さなければならない。)
the library book - 借りている特定の「図書館の本」なので`the`。
give away (〜を無料で与える、秘密を暴露する): She gave away all her old clothes to charity. (彼女は全ての古着を慈善団体に寄付した。)
all her old clothes - 所有格で特定。charity - 一般的な「慈善活動」という概念なので冠詞は付きません。
お疲れ様でした!`give`の持つ「手渡す」というシンプルなイメージが、英語の重要な文型や句動詞の基礎となっていることが、お分かりいただけたでしょうか。
`give`はコミュニケーションの基本です。このページのパターンを練習し、誰かに何かを「与える」場面で、自信を持って使えるようになりましょう!